先輩たちからのメッセージ

Message

学⽣、初期研修医の皆さんへ

 2020年札幌医科⼤学卒の近藤裕太と申します。
乳腺外科の診療は画像診断から⼿術、抗癌剤・ホルモン治療と多岐に渡ります。さらに治療期間は術後のホルモン治療も含めると数年間と⻑期に渡ることが多い診療科です。
 私が乳腺外科を選んだ理由としては、数多い外科という診療科のなかでも、⼿術室から病棟、化学療法室、外来といろいろな場で患者様ひとりひとりに接する機会が多く、患者様の⼈⽣に寄り添うことができるからというのが⼤きな理由です。
 私⾃⾝まだ外科医としては駆け出しで、学ぶところが多く、⽇々精進をしている段階ですが、患者様が安⼼して治療を受けられる医療を提供できるようにひとりひとりに寄り添う医師になりたいと思います。

専攻医 近藤 裕太

近藤先⽣は、専攻医として乳腺専⾨医をめざして⽇々の⽇常診療で研鑽されています。

学⽣、初期研修医の皆さんへ

 2011年に新人で第一外科に配属となり、乳がん看護認定看護師として働いています。
患者さんは、医師から病状説明を聞いて自分に合う治療を選択します。ただ、一度選択をしたとしても、病気への不安や治療への不安、日常生活への不安など、様々な不安を抱えながら過ごされている方も多くいらっしゃいます。そんな不安な気持ちを抱える患者さんが自分の決断を後悔することがないよう、その人らしく治療を受けることができるよう、医師と共に患者さんを支えたいと思い、乳がん看護認定看護師となりました。現在は主に外来で医師の診療のサポートをしていますが、患者さんから「あなたがいたら安心する」といっていただけるような存在を目指しています。
患者さんへのケアは、医師と看護師、薬剤師などチームで行っていくものです。乳腺・内分泌外科では毎日多くの方が外来受診をされていますが、患者さんを支える医師がまだまだ足りておりません。ぜひ、乳腺・内分泌外科へ入っていただき、一緒に患者さんが「先生に会うと安心する」と思える心強い存在になっていただければ幸いです。

横⼭さんは、全国的にも数少ない乳がん看護認定看護師として悩みの多い患者さんに寄り添って、
看護師の⽴場から専⾨的な助⾔、サポートをしてくれます。無くてはならない存在です。

学⽣、初期研修医の皆さんへ

 私は2007年3月に地元の旭川医科大学を卒業し、2007年4月から2年間滝川市立病院で初期臨床研修を行いました。大学卒業当初は(美容)皮膚科にすすもうと思っておりましたが、実際に働いてみると外科のお仕事&飲み会が非常に楽しく、滝川市立病院の外科が札幌医大だったのでそのまま入局しました。入局時に自分が50歳になった時に一般外科はできるのだろうかと自問し、また女性医師としての強みを活かせるのはどの分野だろうかと考えた結果、乳腺外科になろうと決めました。卒後7年目(2014年)に外科専門医、乳腺専門医・認定医、がん治療認定医を取得し、卒後12年目(2019年)には乳腺指導医も取得しました。最短コースで乳腺外科医として必要な資格を取得し、その後2人の子供にも恵まれました。そして卒後17年目(2025年)には念願だった自分のクリニックを開業することができました。入局してから開業するまでの16年間、2度の産休・育休を経て大学病院で勤務し続けましたが、周りのメンバーに恵まれ総じて楽しい大学生活でした(もちろんハードな時もありましたが、、、)。
 乳腺外科は検診、診断(検査)、手術、薬物療法など一貫して診療ができる分野です。
 自分で癌を見つけ手術をし、薬物療法をして術後10年で無事再発なく外来卒業となった患者さんがたくさんいますが、長いお付き合いになる分「先生に救われました」と感謝していただけることも多く、乳腺外科という自分の選んだ道は間違っていなかったといつも思っています。開業してからも大学からついてきてくれる患者さんがたくさんいて、クリニックで会う度にとても嬉しくなります。
 外科系に進みたいけどどの分野にしようと進路に迷っている方には自信をもって乳腺外科をお勧めします!
なにかご質問等があれば私までご連絡いただければ嬉しいです。

札幌さとみ乳腺クリニック 
院長 里見蕗乃

⾥⾒先⽣は、札幌医科⼤学乳腺・内分泌外科で研鑽を積まれ、乳腺専⾨医取得後、
⻑年の夢であったクリニックを開業されました。
学⽣、初期研修医の皆さんへ

 札幌医大外科の乳腺グループは全国的に見ても歴史は長く、多くの先輩方が全道を中心に活躍されています。乳がんという疾患は現在も右肩上がりに症例数は増えていますが乳腺外科医は非常に少なく危機的状況です。診断・手術・薬物と多岐にわたるジャンルを網羅しながら診療を行うことは非常に大きなやりがいを感じると思います。乳腺に興味のある方は是非とも札幌医大の乳腺・内分泌外科で研修しましょう!

順天堂大学乳腺腫瘍学講座 主任教授 九冨五郎(札幌医大平成10年卒)

九冨先⽣は、札幌医科⼤学乳腺・内分泌外科学教室で乳腺チームのチーフを勤められました。
2024年3⽉に順天堂⼤学乳腺腫瘍学講座の主任教授に就任され、全国を舞台にご活躍されています。

外科学講座消化器外科学分野

札幌医科⼤学医学部外科学講座乳腺・内分泌外科分野
Department of Surgery, division of Breast Surgery, Sapporo Medical University